私自身はほとんどグローバルな人間ではないけれど、これから自分の海外での経験を振り返ってまとめていこうかと思う。
そう思い立ったのは、2024年夏に家族やゼミ生とともにイギリスのロンドンを訪れていた時のことである。
当たり前かもしれないが、ゼミ生の海外経験は乏しく、海外が初めてということも珍しくない(だからこそ実施する意味が大きい)。多くても片手におさまる程度がほとんどだろう。
それゆえに、伝えた方が良いと思うことも少なくない。
実用的な話だったり、ちょっと知識や世界観を広げられる話であったり、くだらないけど面白い話だったり、様々なものがある。
一方で、なかなかそういった時間や機会はとりづらいものである(こういった問題は、海外での経験に限らず多くのことであてはまる)。
せっかく海外まで来たのに、他人の話を聞いていてもしょうがない。
自分が体験しなきゃ。
そこで、せめてウェブ上に書き記しておき、必要に応じて紹介したり、あわよくば勝手に読んでくれることを期待したりしようと考えた。
そう着想してみると、他にも意義や価値がありそうに思えた。
- ウェブ上に書き記しておけば、ゼミ生に限らず、どこかの誰かが興味を持ってくれたり、何かしらちょっとでも役立ったりするかもしれない。
- 自分自身の振り返りや思い出・備忘録として、個人的にも意義や価値が大きいかもしれない(人はどんどん忘れてしまう生き物である)。
- 海外で一緒に行動した人(友人、家族、ゼミ生、などや、訪問先となってくれた人や旅先でたまたま出会った人)にとっても、振り返りや思い出・備忘録になるかもしれない(ついでに、事実の確認もしてもらえる)。
そう思い立って、ロンドンからの帰国便のエコノミークラスの窓際の席で、狭い思いをしながらPCのキーボードをたたき始め、いまこの文章を書いている(ロンドンからの帰国に際して大変苦労したことも、自分の経験を書き残そうと思った理由である)。
方針というほどのものはないが、順番通りにすべての海外での経験を網羅することは難しいので、思い立ったところから書いていこうと思う。
写真も使った方が魅力的でわかりやすくなることはわかっているが、あまり使えないだろうなと思う。
シリーズのタイトルについてもほんのちょっといろいろ考えてみたが、格好つけたものにしてもわかりづらいので、自分の研究・教育実践のキーワードのひとつである「振り返り」を使った「海外での経験を振り返る」にした。
「○○を振り返る」にすれば他のものにも応用可能である。
では、始めよう!