ディスカッション・テーマ:「自己分析をして意見交換」
テキスト:海老原嗣生(2012)『雇用の常識 決着版:「本当に見えるウソ」』筑摩書房(ちくま文庫). 検証⑩~⑭(pp. 108-162).
Overview(概観)
2018年度最後のゼミのディスカッションは、自分の性格の良い面と悪い面、仕事への考え方、生活スタイルなどについて自己分析をして、その後4~5人のグループ内で発表してフィードバックしあうという内容でした。各グループ、様々な内容で活発な話し合いが行われたようです。
学生が考えている間に自分でも改めて自己分析をしてみるのですが、学生時代とはかなり異なってきていることに驚かされます。
自分が変わってしまったということもあるのでしょうが、直面している現実との兼ね合いで捉え方や表れ方が変化したり具体化したりしているということもありそうです。
性格自体はあまり変わっていなくても、直面する現実によって何が良い面や悪い面として表れてくるかが異なってきます。
仕事への考え方や生活スタイルについては、学生の頃は「こういう働き方をしてみたい」や「こういう生活スタイルが好き」というような自由かつ漠然としたものだったのが、現実に強制されてしまう部分も出てきます。
時間をかけていないということもありますが、なんとなく素直に自己分析をしづらくなっているようにも感じました。
Pick up:お互いを表現する
最後の30分間を使って、「何かの枠組みでゼミ生を表す」というグループワークを行いました。
各自を、動物で例えたり、色で表したり、「暖かい-冷たい」「うるさい-しずか」「甘い-辛い」「真面目-あほ」などの軸を使ってプロットしたり、ということを行いました。
実は、4年生(3期生)が2年前のプレゼミで同じことをやっており、「2年後にまたやりたいね。どう変わっているかな」と言っていたものを覚えていて見事に実現したというものです。私や発案者以外の4年生はすっかり忘れていました。
奇しくも、ディスカッションもこのグループワークも「お互いにどう思っているか」について表現するという取り組みになりました。
「他人を通じて自分(や他人)を見る」ということをきちんと時間を取って行うということはなかなかないので、貴重な機会になったのではないかと思います。
そんなわけで2年越しの伏線も回収しつつ無事に2018年度の最後のゼミが終了しました。