今回は、前半は以前に決めた個人目標とゼミの理想の姿について中間振り返り、後半はこれまで取り扱った『世界のトップデザインスクールが教える デザイン思考の授業』の振り返り・活用でした。また、これからテキストとする『組織行動:組織の中の人間行動を探る』(鈴木竜太・服部泰宏著、有斐閣、2019年)の序章と終章も取り扱いました。
久々に教員が司会進行です。
- 1. チェックイン:「みんなに共有したいことを話す」
- 2. 今日のリーダーシップ行動目標の設定
- 3. 今週1週間で発揮したリーダーシップ
- 4. 個人目標の振り返り
- 5. ゼミの理想の姿
- 6. 輪読
- 7. 商品企画・サービス企画(ウェブサイト、動画配信、LINEスタンプ・商品開発)
- 8. 輪読・ディスカッションの担当者決め
- 9. 振り返り・フィードバック
- 10. チェックアウト
1. チェックイン:「みんなに共有したいことを話す」
何でもいいからみんなに話したいことを話すというチェックインです。最近あったこと、自分に関すること、趣味や好きなもの、今日の気持ちや元気度、などなどなんでもいいです。
ゼミ生のリアぺにも書いてありましたが(いわくゼミの心理的安全性が高く自己検閲が弱まっているおかげ)、時にユーモアも交えて近況についていろいろな話が出てきて聴きごたえがありました。
2. 今日のリーダーシップ行動目標の設定
ピックアップ:「相手の心を打つような話をする/心動かされるくらい真剣に人の話を聞く」
同じグループ内での対になる目標設定でした。目標を設定する際にもお互いに影響を与え合っていたり、お互いへの影響を意識していたりするという点が、とてもいいなと思いました。
相手の心を打つような話し方や内容・構成というものはありそうです。もちろん、それらを完ぺきにこなせたからといってすべての聴き手が心を動かしてくれるわけではないでしょう。
真剣に話を聴いていなければ心を動かされる可能性は低くなるかもしれません。一方で、真剣に聴いたからといって心が動かされるとは限りません。当然、無理に心を動かす必要もないと思います。
これらを踏まえると、他者に影響を与える(他者から影響を受ける)ということの結果には常に不確実性が付きまとうし、だからこそリスクやチャレンジとなるのだなと思いました。
ピックアップ:「質問力を高めるために、質問を10回する」
回数という達成の有無がはっきりとわかる目標を定めている点が良いですね(数えるのは大変ですが…)。
もちろん、「数多く質問する」=「質問力が高い」ではないかもしれませんが、多数の質問ができること自体も質問力に含まれそうですし、数多く質問してみることで質問力を高められる可能性は高いでしょう。意識することで質問について考えてみる機会にもなります。
3. 今週1週間で発揮したリーダーシップ
4. 個人目標の振り返り
Slackで事前に振り返っておいた内容を共有した上で、他の人からこんな目標設定をしてみたらというアドバイスをもらいました。後期のゼミを2か月ほど行ってきてお互いのことがわかってきた中で、他者から見た自分に合う目標をもらうというフィードバック的な要素も含んでいます。
5. ゼミの理想の姿
Slackで事前に振り返ってもらっておいた内容を共有した上で、「こんなことしてみよう」という形でアイディアを付け加えることをしました。ゼミはみんなが所属している組織なので、他の人の思い描く理想の姿も自分ごととしてとらえてどうしたらよいかや何ができるかを考えるということがポイントです。ゼミ生が言っていましたが、「よりよくするにはどうすればよいか」というポジティブな質問が有効かもしれません。
6. 輪読
序章「組織行動論を『学ぶ』ということ」と終章「組織行動論を『使う』ということ」の内容のうち一部をピックアップして、ゼミと結びつけながら簡単にお話ししました。みんなが読んできている前提なので、くどくどと全部を丁寧に紹介されてもつまらないでしょうし。時間の兼ね合いもあり駆け足になってしまいましたが、要するにゼミのテーマである組織論と大いに重なる内容であるということと、デザイン思考と同じくただ知識として学ぶのではなく活きた知識として実践することで学びが深まるということです。それから、因果関係を図示したり概念として理解すること、HowだけでなくWhatやWhyについても理解する必要があること、なども重要ですね。
7. 商品企画・サービス企画(ウェブサイト、動画配信、LINEスタンプ・商品開発)
ターゲット・ユーザー(のペルソナ)と、そのニーズやペインについて、エンパシー・マップやカスタマー・ジャーニー・マップも絡めながら少し考えてもらいました。
必ずしもでもないかもしれませんが、やはり顧客の視点に立って考えることが大事です。どのタイミングでどのような人に使ってほしいのかやその提供価値について具体的に考えることは重要です。また、特にウェブに関連するものは、どこから顧客・消費者を誘導して、どんな情報を提供してどんな状態になってもらうのかやどこに送り出すのかといったことも考えておくとよいかもしれません。
その後、時間が短かったこともあり、各グループ作業ではなく話し合いをすることになりました。あらためて今後の方針や方向性が固まったところもあるようです。