若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

2024年度 後期 4年生 第8回 若林ゼミ

第6回からのゼミでは、11月末に迫った学内の学生懸賞論文への応募に向けて、テキストの『ビジネス・リサーチ』に沿いながら各自の卒業論文のいったんの完成を目指します。10月の1巡目の発表が同日だった3人のトリオで固定して、お互いの卒業論文についての理解を深めながら、質問・コメントなどをしていきます。

卒業論文の中間報告は1巡したので、希望者がいる場合のみ実施していきます。

4年生第8回のリアぺはこちら

1. 学生懸賞論文、卒業論文フォーマット、卒業論文チェックリストの確認

目前に迫った学生懸賞論文の投稿規定や、若林ゼミの卒業論文フォーマットの確認を、その異同を含めて行いました。若林ゼミの卒業論文フォーマットは、少し学生懸賞論文のものに寄せても良いのかなとも思いました。

あわせて、学生懸賞論文の応募には応募申請書への指導教員書名が必要なので、ゼミ中に回収して署名しました(原稿は週末に確認済み)。

それから、昨日配布した卒業論文チェックリストの【全体】の部分について確認しました。

2. 「はじめに」「要旨」の書き方

続いて、チェックリストの「はじめに」「要旨」に関する部分と、教員の学部時代の卒業論文を用いながら、「はじめに」や「要旨」の書き方を説明しました。

読み手に最初に全体像を理解してもらい、書き手に取っても頭の整理ができるということ、また、論文の価値や魅力を伝えないと論文以外の他の多くのものと同じように読んでもらえないので「はじめに」や「要旨」には力を入れるべきことを伝えました。

なお、若林ゼミでは「はじめに」と「要旨」は似た内容になります。

3. テキストのキーワードの相互説明

トリオで、テキスト『ビジネス・リサーチ』にの第7章「リサーチ・デザイン:調査企画における計画と創発」の下記のキーワードを相互に説明し合い、関連内容についてグループで確認し深めました。

①リサーチ・デザインとは?、②無計画的な「アンケート調査」の結末、③リサーチ・デザインにおける計画と創発、④要因関連図による調査課題の洗い出しと限界、⑤因果図式(タイプ1)の説明・利点・限界、⑥因果図式(タイプ2)の説明・狙い・制約 、⑦事例-変数マトリックス(一覧表型)、⑧事例-変数マトリックス(集計表型) 、⑨4種類の分析図式・図表7-1、⑩分析図式を通して、問を育て仮説をきたえていく

4. 自分の卒業論文の意義や価値を明確にする

トリオ内で、卒業論文第13回課題のQ2で回答した、自分の卒業論文について、どこがどう興味深かったり新規性があったりするか、それは誰にとってかを説明し、その内容に対して、トリオの他の人から「なんで?」「他にはないの?」「それで?」「本当にそうかな?」などの批判的な質問を受けて回答するというワークをしました。

5. 論文の評価基準

論文の評価基準について、一般的なものを確認しました。また、論文に限らず自分で評価してみることで分かることや学びが多いことも伝えました。今後の課題では、自分やトリオの他の人の論文の評価もしていきます。