若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

ゼミ内プレゼン テーマフリー(2018年11・12月)

若林ゼミの新たな活動として、ゼミ内でのプレゼンテーションを開始しました。

f:id:TakahisaWakabayashi:20190116142356j:plain

Contents(内容)

①ゼミの時間内で2、3名がみんなの前で5分程度の短いプレゼンをする。
②プレゼン後に時間を取って質疑応答や意見交換の場を設ける。
③全員にフィードバック(コメントや評価)を記入してもらう。

取り組みはじめなので、2018年10・11月は、発表者がテーマや発表時間を決め、今回のプレゼンにおける目標も定めて、それらを宣言した上でプレゼンをしてもらうことにしました。パワーポイントを使うことも可能です。

また、③のフィードバックについては、最初は紙に記入してもらい発表者に渡してもらっていましたが、途中からはREASを用いてスマホを用いてウェブ上で入力してもらいフォードバックを全員で共有できるようにしました。
フィードバックの項目は、「よかったところ」と「こうしたらもっとよくなると思うところ(改善点)」という2つの自由記述です。

Purpose(狙い)

時間を定めて内容や構成を練ったプレゼンを行うことを通じた、プレゼン能力の強化が目的です。
ゼミ内で学生が話す機会は多いゼミですが、これまでしっかりと準備したプレゼンを行う機会はほとんどありませんでした。
そこで、漫然とプレゼンするのではなく、自分で目標を定めて振り返る、質疑応答・意見交換の場を設ける、全員からフィードバックを集め可視化する、といったことを通じて学習効果を高めることを狙いとしています。

Reflection(振り返り)

2018年10・11月で15名がプレゼンしました。

  • プレゼン自体は様々なテーマが設定されて面白かったです(失敗経験、地元の紹介、茶道の歴史、私がなりたい人間、健康法、家族でプリンを作った話、バーニングマン、など)。
  • 一方で、テーマフリーで準備や目標設定をしっかりしないと、これまでも行ってきた輪読報告者が報告前に行う小話(テーマフリーのショートスピーチ)と同じになってしまうことがわかりました。
  • 目標の設定やプレゼン上の工夫については、回数を重ねるとこなれてくるのではないかと思います。質疑応答や意見交換の場で、「こんな工夫をしたが、聴いてみてどうだったろうか」や「こうしてみたらどうか」といった意見交換が活発になされると嬉しいです。
  • テーマや時間やパワーポイント使用の有無が違うと、プレゼン同士の良し悪しを比較しづらいかもしれません。
  • フィードバックは、もう少し詳細な評価項目を設定した方が、発表者側にとっても評価者側にとってもよいかもしれません。
  • スマホを用いてウェブ上で入力してフィードバックを共有すると、同じものに対するみんなの感想・評価がわかるので学びや気づきにつながるのではないかと思います(共有の仕組みや促しについては要検討)。一方、スマホでの入力は、手書きやPCによる入力よりも短いコメントになりがちかもしれません。
  • 準備も含めて思ったよりもゼミの時間をとってしまうこともわかりました(効率化は可能そう)。