若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

2019年度 キャリアデザイン論・若林 期末試験

 

2019年度のキャリアデザイン論(若林)の期末試験の問題は下記の通りでした。

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出題の説明や意図

シラバスにある通り、講義の達成目標は「1. キャリアに関する基礎的な知識、概念、専門用語、考え方を身に付ける」と「2. 自らのキャリアについて主体的に考え、行動できるようになる」です。

担当初年度の科目の試験問題をどうするかに悩みましたが、上記の達成目標と講義の特性を考慮して、私としては初めて論述式の問題のみの期末試験を作成しました。講義内容に関する知識だけを問うのではなく、自らの経験を、講義内容を用いて説明したり、講義内容と関連付けたりしてもらいたいという意図です。

一見、「経験学習サイクル」と「フィードバック」という特定の講義内容のみが問題となっているように思われるかもしれませんが、問題1.③④、問題2.①③④、でそれ以外の講義内容も活用できるし、教員・出題者としては活用して欲しいわけです(ですので、上記2つ以外の勉強も無駄にはならないわけです。ほとんどの講義内容は解答に使用可能だと思われます。もちろん、試験のためだけに勉強するわけではありませんが)。例えば、「学習の質」や「なぜフィードバックが必要か」という点に関しては、様々な論じ方がありえると思います。

「講義内容を踏まえて」や「講義内容を参照しながら」とわざわざ試験問題に明記しているということは、「そこに採点基準があるよ」というメッセージなのですが、このあたりは出題・採点側にまわらないとわかりづらい部分なので、講義で少し言及するだけではなく、ウェブ上にある程度汎用的な「試験・レポートの出題の読み解き方や解答の仕方」をまとめておき、いつでも読めるようにしておく必要があるかもしれません。

解答の字数や行数を細かく指定しないのも初めてですし、大学所定のB4サイズ両面罫線のみの解答用紙(下図)を使用したのも初めてでした。70分という学部所定の試験時間でどうなるかと思いましたが、概ねちょうどよかったように思います。
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いろいろ所感はあるのですが、まだ採点中で時間もないので、できれば後日に加筆をしたいと思います。