若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

2023年度 後期 2・3年生 第10回 若林ゼミ

2・3年生の第10回のゼミは、4・5限ともにいつもの教室で行いました。

今回は4限に、群馬の地酒動画コンテストの振り返り、今後のゼミの進め方、これからのゼミでのReflectの使い方、などについて、話しました。また、「マジックボックス/ゴールデンボックス」という、以前からゼミでやりたかったインプロゲームもできました。

5限は、アクションラーニングを最後のグループで実施しつつ、他のグループはディベートについての準備をしました。

2・3年生第10回のリアぺはこちら

1. 【4限】チェックイン:元気度チェック

最初に少し時間をとって自分の心身の状態を観察した後で、1から5で自分の元気度を表した後に自分がいまどういう状態かを話すというチェックインです。

ゼミでよく行いますが、後期になってから2・3年生のゼミでは初めて実施したように思います。

最初に全体で手で示して何となく全体の状況を把握した後に(対面でもZoomでも可能です。全体を見渡す作業を一回行い全体の状態に意識を向けさせるという効果もあります)、3~5人程度のグループを組んで共有しました。

2. 【4限】前回のゼミの簡潔な報告(4限担当と5限担当)、連絡事項

連絡事項のひとつとして、群馬の地酒動画コンテストの結果が報告されました。
Bグループが最優秀賞、Aグループが優秀賞、ということで、見事三連覇ということになりました。

3. 【4限】群馬の地酒動画コンテストの振り返り

結果報告を受けて、全体で群馬の地酒動画コンテストの振り返りをしました(もともと予定していましたが、授業の連続ですっかり忘れていました)。

コンテストの趣旨、主催のニーズは何か、課題のテーマや今回はザスパクサツ群馬とコラボしていることなどを踏まえて(詳細は下記のリンク参照)、それらに応える成果物(今回はPR動画)を納品するということが基本です。

これは、仕事で顧客やクライアントの要望に応えることや、あるいは、学校で授業、試験、レポートなどの課題の意図に応えることと類似しています。

そこで必要となる、論理性、情報収集・情報分析の能力、相手の立場に立つ能力などを鍛えていくことが重要です。

また、今回はグループ活動なので特に、自分がその中でどのような意図で行動しどのように貢献できたか(あるいは、できなかったか)やこの経験から学べたものは何かを明確に言語化することはとても重要です。きちんと経験から収穫を得るということでもありますし、次の行動や経験につなげさらに成長していくためということでもあります。

就活のガクチカでも、単なる何をしたかやその結果(例えば、最優秀賞)だけではなく、そのプロセスが問われるということを抑えておく必要がありそうです。

ゼミの時間内のこうした振り返りも、リアぺ(や一部の課題)を書いたり相互コメントしたりすることも、ゼミでReflectを使用することも、こうしたことにつながります。

4. 【4限】今後のゼミの説明

小休憩を挟んでから、今後のゼミの内容やスケジュールについて説明しました。
これから書くゼミナールレポートの内容の一部でもあります(今年は活動内容の部分は全面改訂を予定)。

詳細な活動のバランスなどについては未定ですが、概要は下記の通りです。

  • 2年前期は組織論として、リーダーシップ、組織開発、チーム・ビルディング、個人や組織の学習(振り返りや経験学習含む)などについて知識も学びつつ実践も行い、ゼミ活動を行う上での基礎を作る。アクションラーニング(別名質問会議)などを通じて、質問力や組織に関する視点・考え方を養う。
  • 3年前期は、Sカレという商品企画のインターカレッジの大会に参加する。『1からの商品企画』を使用する(~12月の冬カンまで)。
  • 3年後期は、2年生と一緒に活動する。必ずしも学年にこだわる必要はないが、2年連続で同じ水準で活動しても学びはないので、高い水準も示した上で各自に合わせた目標を設定し取り組む。また、就職活動も含め新たな各自の状況の違いも生じてくるため、テキスト『ビジネス・リサーチ』非同期型の課題を中心として個別に卒業論文に取り組む(少しゼミ内でも取り扱う)。
  • 4年前期は、ゼミ内でも卒業論文について取り組み始める。ゼミ自体は3年生と一緒であるが、3年はSカレ、4年は卒業論文というテーマがあり、別々に取り組んだり、一緒に取り組んだりを織り交ぜる。
  • 4年後期は、1学年のみでのゼミ実施となり、卒業論文を完成させる過程で、様々なスキルや能力を身に付ける(いままで通り)。地域政策学会の学生懸賞論文への投稿を目指す。

5. 【4限】マジックボックス/ゴールデンボックス

以前からゼミでやりたかった、インプロゲームのひとつである「マジックボックス/ゴールデンボックス」を行いました。

ペアで向き合い、最初は2人で交互になんでもいいからものを2人間にある架空の箱(マジックボックス)から取り出します(実在しないものや概念的なものでもOK)。
その後、箱をマジックボックスからゴールデンボックスに取り換えて同じことをします。このゴールデンボックス「とても素晴らしいものや、とても良いものが入っている箱」です。
ゼミで初めて実施しましたが、ゴールデンボックスに取り換えると、ペアによる違いもあるのでしょうが、全体としては明らかにスピードが鈍り、取り出した後に説明を付け加えたりするようになります。

このゴールデンボックスの状況は、話し合いの時などに、良い意見や素晴らしい意見を言わなくちゃいけないと考えて発言できなくなってしまう状況に似ています。

「頭の中の検閲官」「大人は委縮した子ども」とインプロの考え方も紹介し、自分の中の検閲館員気付いたり、時には検閲を緩めたりすることの重要性を話しました(ちなみに、インプロは企業研修やリーダーシップ開発でも用いられます)。

6. 【4限】Reflect

今回から、ゼミ以外の場面でもリーダーシップの発揮を促し、その経験を振り返って言語化し、経験学習サイクルを回してリーダーシップを高めて息うためのツールとして使用するという方針としました。

具体的には、次回のゼミまでの間に自分が発揮したリーダーシップについて、どのような「できごと」があり、そこから自身のリーダーシップの発揮についてどのような「学び」があり、次にどのような「アクション」をしようと思うかを、Reflectに投稿してもらい、次回のゼミでグループで共有するという方法です(Reflectにそれ以外の内容の投稿もして構いません)。

リーダーシップを意識的に高めていくということで、リーダーシップ行動の要素としてどのようなものがあるかについても明確にしていきます。

7. 【5限】4限のゼミの報告、連絡事項

8. 【5限】ディベート準備とアクションラーニング

アクションラーニングを最後のグループで実施しつつ、他のグループはディベートについての準備をしました。

【おまけ】若林のリーダーシップ行動目標と振り返り

  • なし