教員から学生への推薦図書(1人最大3冊)が、大学図書館2階の入口すぐの棚に配架されます。
自分の書いた推薦文が様々なポップで本に付けられて紹介される様はなかなか嬉しいものです。
……が、次年度との入れ替わりが例年より早く2017年度分は撮影を忘れたので、自前の本の写真しかないのが残念です。
上田信行(2009)『プレイフル・シンキング:仕事を楽しくする思考法』宣伝会議.
タイトルには表れていませんが、どうすればより多くのことを学びより成長できるかについて書かれている本です。「学習環境デザイン」を専門分野とする著者が、どうやって仕事や課題を楽しむか、どうすればモチベーションがあがるか、いかに積極的になるか、いかに周囲の状況や他者を活用するか、成長できる人のマインドセット(心のあり方)はどのようなものか、といったことを述べています。様々なアイディアやヒントが詰まったこの本を読んで、大学生活で少しでも多く成長してください。
山田ズーニー(2006)『あなたの話はなぜ「通じない」のか』筑摩書房(ちくま文庫).
文章表現やコミュニケーションに関して多数の著作がある筆者の初期の本です。単に論理的な思考法や表現法といったスキルについて述べるだけではなく、コミュニケーションのゴール(筆者の場合は自分の想いに嘘をつかずに人と通じ合う)、メディア力、根本思想、といった筆者独特の用語・視点から、見事な「問い」を繰り出しながら伝わるコミュニケーションについて論じられています。
大野左紀子(2011)『アーティスト症候群:アートと職人、クリエイターと芸能人』河出書房(河出文庫).
何気なく使われているアーティストという言葉をとっかかりに、アートとは何か、芸術とは何か、最近の世の中の風潮といった普段は考えないようなことについて、著者の(時には辛口な)ズバズバと切り込んでいく語りによって明確にいきます。芸術に関して素人な私は読後に頭の中がそれなりにスッキリしました(わかったような気になれた?)。