若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

どのような経験で成長するか(2019年度第9回)

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※ この内容は、講義内容全体を忠実にまとめたものではなく、講義内容の一部分や講義内容に関連するトピックを取り扱ったものですので、ご注意ください。
※ 講義用にやや簡略化した表現を用いていることがあります。もしも不正確・不適切な表現がありましたら、ご一報ください。

 

2019年度のキャリアデザイン論の中盤以降は、「大学生活をどのように過ごすとよいか」という問いに対して、「経験から学んで成長する」というひとつの回答を提示して経験学習の話を中心に進めています。

「経験から学んで成長する」といっても、そもそもどのような経験を積めば成長できるかということで「背伸びの経験(ストレッチ)」について紹介した上で、「どのぐらいの背伸びがよいか」や「自分がもっとも成長したと思う経験」について質問しました。

Q1.能力を伸ばすためにはプラス何%くらいの背伸びが適当だと思いますか?(5%刻みで回答)
Q2.あなたがこれまででもっとも成長したと思う経験はどのような経験ですか?
Q3.その経験ではプラス何%くらいの背伸びをしたと思いますか?(5%刻みで回答)

Q1の回答結果は以下の棒グラフの通りで、平均値は約26%でした。
以前、社会人対象の研修で質問した時も同じぐらいの平均値で、学生と社会人で感覚の違いというのはないのかもしれません。

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Q2の回答は様々ですが、ちらほら見られたのは、

  • 受験(浪人経験含む)
  • 中学・高校・大学での部活やサークルの活動(部長やキャプテンの経験含む)
  • アルバイト(中には1か月の住み込みのアルバイトを挙げる人も)
  • 学校での学習関連(レポート、スピーチ、ストックリーグなど)
  • 海外関連(留学、海外研修、ホームステイ、一人旅など)
  • 一人暮らし

などでした。

シチュエーションは様々ですが、ある種の挫折経験やコミュニケーションを挙げる人もいました。

中には、読書(500ページの本を読んだ)、恋愛・失恋、父親との討論、心の底からありがとうございましたと言えたこと、といった回答もありました。

Q2の経験の背伸び具合を尋ねたQ3の回答結果は以下の棒グラフの通りで、平均値は約34%でした。

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