若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

2021年度 後期第11回 若林ゼミ

今回は、後期末に向けて商品企画・サービス企画(ウェブサイト、動画配信、LINEスタンプ・商品開発)の活動を大きく前進させるために、①チェックイン・チェックアウトの時間以外のすべての時間を商品企画・サービス企画に使いつつ、アクションラーニング(質問会議)をグループごとに実施して各グループの問題解決・チーム学習を促進する、ということに取り組みました。アクションラーニング(質問会議)は、今回と次々回に実施して一巡します。

1. チェックイン:「理論に基づいたリーダーシップ行動目標を立ててみる」

前回『組織行動』の第7章・第8章で様々なリーダーシップ理論を学んだので、それに基づいてグループでリーダーシップ行動目標のアイディアをたくさん出し合いました。いわゆるブレーンストーミングで、「質より量」と考えて、くだらないアイディアなんじゃないかと自己検閲せずに、お互いの意見を批判せず、誰の出した意見かにもこだわらず時に他の人のアイディアに乗っかって、とにかく出すというのがポイントです。

狙いは、学んだ理論を自分たちの行動に結び付けたり落とし込んだりすることです。ここで出たアイディアも踏まえて自分の本日のリーダーシップ行動目標を定められればベストです。

2. 商品企画・サービス企画(ウェブサイト、動画配信、テーブルのデザイン)

今回は長く時間が取れたので、いろいろなことに取り組む余裕がある一方で、有意義な時間とするためには事前準備や計画も大事だったのかもしれません。いずれにせよ、まとまった時間があるとグループワークが進みやすいのではないかなと。

3. アクションラーニング(質問会議)

アクションラーニングのセッションである質問会議を実施しました。自分から意見を言ってはならず、基本的に質問とその質問への回答のみで話し合いを行うという少し変わった会議です。この質問会議を行いながら、行動による問題解決と学習の両方を達成しようとする手法です。アクションラーニングコーチ(ALコーチ)は教員が担当します。

テーブルのデザインを行っているグループと、ウェブサイトのグループの、2つのグループで実施しました。どちらもグループ内の問題を取り扱ったのですが、一方のグループはみんなでひとつのデザインを考える、もう一方のグループはそれぞれが別個のウェブサイトを作成する、という違いもあり(あるいは人数や学年構成の違いもあって?)、だいぶ異なる雰囲気で質問会議が進んでいきました。自分たち全員が当事者であると問題やチームを客観視することは難しいですし、だからこそ質問によって各自の持っている前提や考え方を浮き彫りにして共有・相互理解することが大事になってきます。いずれにせよ、考えていることも含めての情報共有やメンバーごとの認識の違いの顕在化ができたので、良かったのではないかと思います。

4. チェックアウト