2021年度後期第2回の若林ゼミは、いきなりの(?)サイレントクラスです。
「これからのゼミでやりたいこと」についてゼミ生だけで話し合い、各自が何をしたいかを共有してもらいました。
今回の目標は「①現時点でのみなさんのやりたいことを出し切る。②できれば、漠然としたものをやや具体化なものにする。③もし可能であれば、いくつかは実行に向けて踏み出す」です。
サイレントクラスとは、教員がいない状態で学生自ら授業を進行してもらうという授業法です。
リーダーシップ論の大家であるロナルド・A・ハイフェッツがリーダーシップ教育で行っているというのをかつて本で読んで知りましたが(シャロン・ダロッツ・パークス『リーダーシップは教えられる』(原題:Leadreship Can Be Taught))、実はその前から若林ゼミでは稀に教員が抜ける機会がありました。
リーダーシップ教育を意識したものではなく、①教員がいると話しづらい内容があったり(例えば、今回のゼミでやりたいことの中にはそういったものも含まれうる)、②つい教員に依存してしまったりがあるからです。そして、何より③そもそもゼミ生が積極的・自発的に自分たちのやりたい活動をするためには、そのための余白や活躍の場が必要です(②と③はリーダーシップ教育的ですが)。
もともと若林ゼミはふだんのゼミの司会進行の大部分をゼミ生に任せていました。コロナ禍による授業形態の不安定さからそれが少し難しくなり1年半ほど主に教員が司会進行していましたが、そろそろ元に戻そうという方針です。
そんなわけで象徴的な意味合いも込めて早いうちにサイレントクラスを実施しました。ちなみに、本式(?)のサイレントクラスでは事前の予告なく教員が来ないらしいのですが、今回は前週に予告した上で最初の40分ほどは教員がチェックインなどをしてからしばらくして退室しました。
1. チェックイン①:元気度チェック
自分のいまの元気度(体や心の調子)を1~5の5段階から選び、その理由を簡単に述べるというチェックインです。インプロアカデミーからの輸入品ですが、かなり便利で気に入っています。
2. チェックイン②:お互いに自慢話をする
ちょっとしたことでも大きなことでも構わないのでお互いに自慢話をするというチェックイン(ワーク)をグループで行いました。
3. 今日のリーダーシップ行動目標の設定
今回もリーダーシップ行動目標を設定してもらいました。
サイレントクラスですが、振り返りとフィードバックも行われたようです。
4. サイレントクラス:ゼミでやりたいことを話し合う
事前課題としてSlackに投稿してもらった各自のやりたいことをゼミ長が事前にまとめてくれていて、無事に話し合いができたようです。
多種多様なやりたいことが出たようで、後日Slackにまとめてもらいました。
もちろん、やりたいことは時間とともに変わっていくのが自然でもあるので、あくまで「現時点での」というのも重要な点です。