若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

2024年度 前期 3・4年生 第10回 若林ゼミ

第10回のゼミから、Sカレ、卒業論文オープンキャンパス、三扇祭などに本格的に取り組んでいきます。

前期3・4年生第10回のリアぺはこちら

1. 全体チェックイン

2. 組織・若林ゼミについて

しばらく大きな問題もなくゼミ活動が進んでいたこともあってあまり触れる機会のなかった、組織や若林ゼミについて考える時間を持ちました。

ひとつは、前々回のゼミでゼミ選考に関する話し合いに多くの時間を割きましたが、それが「効率的」であったかどうかというトピックです。希望者を決定するというだけであれば話し合いをせずに決めてしまうという手もあり、ある意味では最も「効率的」です。「効率」を、「達成された成果」を「そのためにかけたコスト(時間、エネルギー、お金など、)」で割ったものと考えたときに、ではどのような「成果」が達成されたのかされなかったのかということについて、思いを馳せる必要があります。納得を得たり、今回の選考を振り返り次に活かせる学びを得ることも「成果」となりえます。今回はゼミ選考の中で、若林ゼミという組織やそのメンバーの現在の課題がいろいろと浮かび上がってきたため、私個人としては課題解決をしたり働きかけをしたりしました。

もうひとつには、若林ゼミの特徴として、対面でのコミュニケーションの強さも特徴であるのと同時、それ以上に非同期型のコミュニケーションが突出していることが特徴であることも伝えました。そして、この2つを組み合わせることで、組織やそのメンバーについて理解を深めより有効な働きかけが可能になります。2学年合同のゼミであることなども特徴と捉えられがちですが、学内的にはさておき世の中でそこまで珍しいわけでもなかったりしますし、やや表層的な特徴かもしれないと思いました。

「リーダーシップ行動目標」についても話題に上がったため、これは目下取り組み中の課題でもありますが、次週にでも取り扱いたいと思います。

3. 『1からの商品企画』輪読・ディスカッション 第10章

少し長めの休憩を挟みその間にリーダーシップ行動目標などは考えてもらうことにして、今回は「第10章 顧客ニーズの確認」を取り扱いました。

今回も具体的な商品・企業でグループワークを行い、その方がいろいろと具体的な想定がしやすく、アイディア発想やグループワークも行いやすいのかなと感じました。

『1からの商品企画』の輪読は今回で一段落です。

4. 「三扇祭で何をするか」に関する話し合い

ゼミの後半は、「三扇祭で何をするか」についての話し合いをしました。様々なアイディアが出たり議論があっちこっちに行ったりということもあり、当初予定していたオープンキャンパスのゼミ紹介コーナーに関するアイディア発想を取りやめ、しっかりと時間を使って話し合いました。

とはいえ、「三扇祭で何するか」について様々なアイディアが出たということで「アイディアの評価」には触れました。

今回の話し合いのポイントは下記のようなものでした。

  1. 何のためにするか(今回は三扇祭への参加)の目標の確認・共有
    ※ 今回の場合は、具体案を決める前に前提に立ち返るということでした。近視眼的にならないようにするということでもあります。具体的には、利益を上げること「だけ」を目的にしてしまうと、そもそもみんながそれぞれバイトをした方が効率が良いことになってしまいます。
  2. 評価基準を明確にし、それぞれのアイディアを丁寧に評価する(それぞれメリット・デメリットの両面から評価する)
    ※ 今回はそこまで行えていませんが、Sカレ・商品企画・アイディア発想などでは抜け漏れなく丁寧に評価することは大事なことです。
  3. 1人1票というより、実際に労力を注いだり責任を負ったりする人が決定権を持つ
    ※ 口だけ出す評論家もありがたいのですが、それよりもプレイヤーを重視・評価します。思えば、三扇祭の模擬店への出店を始めたときもそういう感じでした。
  4. 勝手な思い込みを持たずに臨む。事前に様々な可能性を想定することや、事前の意見聴取なども、場合によっては有効かもしれません。

5. 懇親会

ゼミ後の夜に懇親会がありました。30名以上が参加し、2次会も2手に分かれるほど盛会となりました。