第7回に実施した確認テストの問題・解答は下記の通りです(Ⅰの穴埋め問題のみ赤字で正答例を示しています)。
Ⅰ. 次の各文章について、空欄にあてはまる適切な語句を書き込みなさい。また、2つ以上の語句が書かれている際は、適切なものひとつに丸をつけてください。
① 将来のお金の現在の価値のことを正味現在価値という。これを計算する時には、金利やリスクなどを踏まえた割引率を用いる。そのため、現在の100万円と将来の100万円であれば、現在の100万円の方が価値が高い。
② 資産の運用においては複利計算がなされるため、わずかな利回りの差であっても時間が経つほど大きな差となる。
③ 「お金を2倍に増やすのにおよそ何年かかるか」の目安を「72÷年利」という簡単な計算式で導き出す72の法則を用いると、お金を2倍に増やすために必要な年数は、年利3%の場合には24年、年利6%の場合には12年、かかることになる。
Ⅱ. 本日の配布資料のスライド7~10枚目の「投資の意思決定の例」について、①A社を買うのにいくらまでなら出すかについて金額を答えた上で、②その理由を述べてください。
「投資の意思決定の例」
あなたの友人が所有しているA社は空港建設作業員を最寄りの駅から現場まで往復させるためにつくられたバス会社です。
【収入】
建設会社との契約により、バス運行収入は年400万円と固定され、毎年12月31日に現金を受け取ることになっています。
【支出】
バスはレンタルによって調達するものとします。このレンタル料のほか、ドライバーの給料、燃料費、整備費などの諸経費を含め、全部で年150万円の経費が見込まれていますが、これらも毎年12月31日に支払われるものとします。
空港は2023年12月31日に完成予定で、その時点でA社は廃業します。
さて、あなたの友人が、A社を買わないかと提案してきました。いまは2020年1月1日だとして、あなたはいくらだったらA社を買ってもよいと考えるでしょうか。
【Ⅱの問題の元ネタ】
川本淳・野口昌良・勝尾裕子・山田純平・坂井映子(2009)『はじめて出会う会計学』有斐閣(有斐閣アルマ). pp. 206-207.