若林隆久@経営×教育×地域×育児

高崎経済大学地域政策学部准教授の若林隆久のページです。経営学、組織論、ネットワーク論を専門とする研究者・大学教員が、研究、教育、学内外での活動、本・論文、地域、子育て、などについて書いていきます。

2021年度 後期第7回 若林ゼミ

今回は、『世界のトップデザインスクールが教える デザイン思考の授業』Lesson 3「プロセス 創造的問題解決の羅針盤の後半を取り扱いました。

ちなみに、今回は普段とは違いLINEのあみだくじで輪読・ディスカッションのグループ分けをしていました。グループ分けひとつをとっても様々な分け方があるように、ゼミの司会進行をどのように行うかの内容・やり方など、担当者なりの工夫や問題提起が出てくることを期待しています。

1. チェックイン:「質問をして話し手の理解を深める」

前回に引き続き傾聴に関するワークです。ペアになって一人が話しもう一人が聴く、話し手は自分の「好きなこと」について3分間話す、という点は前回と同じです。
今回は聴き手は黙って聞くのではなく、積極的に質問をして話し手のことをよりよく理解するように努めます。「例えば?」と質問して具体化してみたり、「他には?」と質問して話を広げてみたり、「要するに?」と質問して抽象化してみたり。方向性は様々ですが、適切な質問をすることで、相手の人となりや大事にしているものを掘り下げます。

前回および今回のワークは「優れた聴き手」とはどのようなものかを考えるヒントにもなります。一般に聴き上手とは相手の話を正確に吸収するスポンジのようなものだと思われています。しかし、ある調査・論者によれば、聴き上手とは話し手のアイディアやエネルギーを増幅し活気づけ明確にしてくれるトランポリンのようなものであることがわかっています。聴き上手は、話し手を積極的にサポートして気持ちを高めてあげるのです。

2. 今日のリーダーシップ行動目標の設定

ピックアップ:「話し手に共感する」

共感するということはなかなか難しいことでもあり、チャレンジングな良い目標だと思います。
共感(Empathy)と同情(Sympathy)は異なるものということにも注意が必要です(以下の動画がわかりやすいです)。

www.youtube.com

3. 今週1週間で発揮したリーダーシップ

4. 輪読・ディスカッション

今回の範囲について感想や疑問点を共有した後に、担当者が簡単に章の内容を説明しました。
その後、Lesson 3「プロセス 創造的問題解決の羅針盤で紹介されていたカスタマージャーニーマップを描いてみました。具体的には、ゼミ募集を題材にして、ユーザー(2年生)のタッチポイント、行動、思考、感情について理解を深めました。
ユーザーをどのようにセグメンテーションするか(類似したユーザーグループに分けるか)、そのうちのどのセグメントに狙いを定めるか、どのようにそのセグメントに価値を訴求するか、ペルソナ(モデルユーザー)を定めてみる、などに進むと、より議論が深まるように思われます。

5. 商品企画・サービス企画(ウェブサイト、動画配信、LINEスタンプ・商品開発)

ウェブサイトを創ったり動画を撮影したりなど、そろそろ具体的な動きも出てきそうです。

6. 振り返り・フィードバック

7. チェックアウト